愛のサンバは永遠に 和訳 アルシオーネ ポール・モーリア 解読 マルチーニョ・ダ・ヴィラ
Alcione アルシオーネ の Não deixe o samba morrer
サンバを死なせないで を翻訳しています。歌詞の中に出てくる
バンバ とかの解説。それと、誰を想定した歌詞なのか考察も。
★ 誰もディスっていない翡翠マグ・ヒスイウォーターの効果 ★
<グルメ>
翡翠マグに入れた水の変化は、まさに現代のパワースポット。
だれでも簡単にタイケンできちゃうし、それでも
アヤシいなら返品すればいいだけ^^
★モデルの桃華絵里さんは[摩訶不思議]と驚きながら「まろやかに大変身」と
翡翠マグの不思議を満喫していらっしゃいます
不思議の楽しみ方は人それぞれ。みんな違ってみんないい、ですね^^
☆味わいのある水へ変化
☆まろやかでおいしく、喉越しがすんなりと甘みさえ感じたというリポート
☆日を追ってやわらかい感触になった水
☆お水が飲みやすくなった
☆緑茶が美味しく変化
緑茶がまろやかになったという効果は多くの方の反響をいただいています。
お茶の水 としても柔らかになっています。
冒頭の韓国通の女優、黒田福美さんもそんな方の一人のようです。
★女優、黒田福美さんは「お茶がおいしい」なのだそうです
舎人のお薦めは、冷たくなってきたとき。水が軽やかでベチャつかず、
なんともお茶が美味しいんです。
☆コーヒーがまろやかに変化
おそらく、この方は普通に水をわかし、翡翠マグに注いだようです。
それでもまろやかな味わいになるのは間違いなしだそうです。
ただコーヒーに刺激を 求める方にはちょっと物足りないかも。
刺激は抑えても、このまろやかさを選ぶのか?
あるコーヒー喫茶の店長氏はぜひ使いたいと言ってください
ましたが、あまりに欲深な要求をされるので弊社で断りました。
☆コーヒーが確実にまろやかにというリポート
☆出汁とりの水
煮干しを処理して水と一緒に一晩置いた結果のようです。
☆しっかりとお出汁の味を感じたというリポート
☆ ロマンを感じるお吸い物 つくる前、事前にボウルに翡翠マグを入れ水を
ヒスイウォーター化したようです。 いきなりより、ちょっと
でも前から仕込むと違いがでますね。ロマンを感じるそうですから。
☆まろやかで優しいお味。舌でころがすと、とろみがある感じ
☆ゴボウなどのアク抜きで素材の味わいがアップ。
短めに5分ほどのアク抜きでゴボウの香が高くて甘みが強く、
素材を美味しく仕上げるそうです
ゴボウだけじゃなく、いろいろ使って重宝しているというリポート
☆野菜を洗うときは
翡翠マグでつくったヒスイウォーターをボウルに入れて洗うと
シャキシャキとした美味しさにト
☆酒類の味がまろやかに・悪酔いしにくく変化
☆手作りの梅酒が おお、おいしいというリポート
☆ぬか漬け(キュウリ)がまろやかに変化 ナスはなぜか
塩分を吸収してしまいますが、キュウリはちょうと良いそうです。
☆豆腐がまろやかで甘く、やわらかく変化します 豆腐のビニールパック
の上に翡翠マグを 置いて1日以上放置してみてください。
やわらかくて豆乳へと戻っていったりします。 豆腐としての
ご使用には、適切な時間を 見計らって食してください。
☆牛乳が濃厚に。
のう〇〇〇牛乳を飲んでいます。
翡翠マグに注いで半日もすると濃厚な味わいと甘みが感じられます。
☆粉末のポタージュ・スープ。温めたヒスイウォーターで溶かすと、粉っぽさが消えます。
翡翠のパワーは免疫力を上げたり調整したりします。
ご自身で治す力を、翡翠のパワーが応援します。
<ヘルス>
☆風邪予防
翡翠マグに水を入れ7~10日経ったヒスイウォーターを使用。
舎人は用心のため毎晩、ヒスイウォーターを醤油のたれ瓶を使って
点鼻しています。非接種者ですから いつ罹患するかもしれず、
用心しているわけですが、お蔭で風邪にかかったことなし。
☆アトピー、乾燥肌、湿疹、水虫、股間の痒みの解消
こういう効果は1日や2日では無理。やはり7~10日かけて
つくった ヒスイウォーターを痒い部分に塗ってやります。
塗って乾かしを5回繰り返しても効果がない場合は、ヒスイパワーが
かゆみに効果がない方となります。約7割の方には有効のようです。
☆肌がかゆくて眠れない方のヒスイウォーターリポート
☆失った嗅覚の改善・恢復
7~10日かけてつくったヒスイウォーターを使います。
上記の点鼻方法で、根気よく計50㍉ℓほ使ったところで
かすかに匂いが。さらに点鼻をづづけると、田んぼで倒れている
青草の臭い、街のダンプの排ガスの臭いも愛おしくなりました。
☆虫歯・歯周病の痛みの緩和
7~10日かけてつくったヒスイウォーターをガラス瓶に入れ、
痛む箇所の上の皮膚に押し当てます。急激な痛みの増大には
敵いませんが、正露丸で痛みを和らげているうち、ヒスイ
ウォーターが次第に歯周病菌をやっつけてくれるようです。
こうしておけばひと眠りしても、歯周病菌存在の証拠となる
口の中がネバネバしません。
☆筋肉痛・筋肉疲労の緩和・解消 ストレッチ代わりの筋肉柔軟化
の水として筋肉にすり込んでやります。7~10日の
ヒスイウォーーターです
☆水道水が弱アルカリ性のイオン水に変化
元福井工業大学教授に委託し実験をしていただいたところ、
次第に弱アルカリ性に変化し、しかも毎日数値は上下動しましたが、
弱アルカリ性の範囲は超えませんでした。
<衣類>☆白カビ退治
7~10日かけてつくったヒスイウーターを手に振り替え、
そのまま白カビを拭いてやります。皮革製品なら1発で瞬殺。
シワシワも元通り。木綿などですと繊維の奥まで白カビが
入り込んでいるのでしばらくつけ置きし、もみ洗いをします。
<ペット>
猫や犬(小型犬)のチョイスは
普通の水ではなく、同じ水がヒスイウォーターに変化した水です
☆愛犬は知っている。ヒスイウォーターの秘密を?
☆ニャンコたちが翡翠マグの水にまっしぐら
<不思議な楽しみ> OKサインテスト
パーティグッズとして盛り上がっちゃおう!^^ 何人まで成功するかな?
なんにんまでできるかな? 不思議 は23秒から始まります。
えー、我らがマンゲイラが2016年リオのカルナヴァルの
カンペオン(チャンピオン)となりました。嬉しい!
テーマとなった マリア・ベターニァ のページで動画などを紹介しています。
誰がこの歌の背景となっているかという解読や
用語解説、サンバの雑学なども。
では、愛のサンバは永遠に の翻訳です。
サンバを死なせてはならない
サンバを終焉(しゅうえん)させてはならない
モーロはサンバによって
サンバで成り立ってきたのだ
みんなにサンバをさせるために
★舎人独言にどんな音楽がある?を探す
ミュージックリスト(目次.クリックできます)はこちら。
あの通りでもう ステップを踏めないとき
足がもう言うことを聞かないとき
わたしの体を わたしのサンバのそばに置いてほしい
バンバとしてのわたしの指輪は
持つ価値のある人に受け渡される
あの通りでもう ステップを踏めないとき
足がもう言うことを聞かないとき
わたしの体を わたしのサンバのそばに置いてほしい
バンバとしてのわたしの指輪は
持つ価値のある人に受け渡される
わたしは留まる 見渡しながら 仲間たちの中に
わたしのエスコーラが次のカルナヴァルで
勝とうが敗けようが
さよならを告げる前に
新しいサンビスタを聴かせてほしい
それがわたしの最後の望み
さよならを告げる前に
新しいサンビスタを聴かせてほしい
それがわたしの最後の望み
サンバを死なせてはならない
サンバを終焉させてはならない
モーロはサンバによって
サンバで成り立ってきたのだ
みんなにサンバをさせるために
サンバを死なせなてはならない
サンバを終焉させてはならない
モーロはサンバによって
サンバで成り立ってきたのだ
みんなにサンバをさせるために
あの通りでもう ステップを踏めないとき
足がもう言うことを聞かないとき
わたしの体を わたしのサンバのそばに置いてほしい
バンバとしてのわたしの指輪は
持つ価値のある人に受け渡される
あの通りでもう ステップを踏めないとき
足がもう言うことを聞かないとき
わたしの体を わたしのサンバのそばに置いてほしい
バンバとしてのわたしの指輪は
持つ価値のある人に受け渡される
わたしは留まる 見渡しながら 仲間たちの中に
わたしのエスコーラが次のカルナヴァルで
勝とうと敗けようと
別れを告げる前に
新しいサンビスタを聴かせてほしい
それがわたしの最後の望み
別れを告げる前に
新しいサンビスタを聴かせてほしい
それがわたしの最後の望み
サンバを死なせてはならない
サンバを終焉させてはならない
モーロはサンバによって
サンバで成り立ってきたのだ
みんなにサンバをさせるために
サンバを死なせてはならない
サンバを終焉させてはならない
モーロはサンバによって
サンバで成り立ってきたのだ
みんなにサンバをさせるために
無断転載はご容赦ください。リンクはフリーです。
25の動画で紹介するウェディングソング隠れた名曲集はここから
舎人独言には
★エロスに変容するバラの寓意
★ノートルダム大聖堂の聖なる秘数
★オパキャマラドの風景
★映画「華麗なる賭け」チェスシーンのセクシーの秘密
★名盤「クリムゾン・キングの宮殿」の実在のモデル発見
★映画「男と女」サンバ・サラヴァの謎
といった解読シリーズがあります。
ブラジルの音楽には、サンバとボサノヴァと内陸うの音楽ばかりでなく
特に MPB と呼ばれる音楽や、普通のポップスなどがあることなどを
ここ舎人独言で紹介してきましたが・・・
ここのページは、サンバ一色です。
日本のプロ野球で言えば読売巨人軍でしょうか
最も古い歴史を持つエスコーラであるマンゲイラの仲間、
アルシオーネのデビュー曲です。親しみやすい名曲ですね。
ポール・モーリアがその声を絶賛し、
自身もこの曲をレコーディングしたため
世界で知られるようになりました。
日本でも、時代と楽曲がタイミングよく出会ったと言うべきか
日本のサンバの黎明(れいめい)を祝福する名曲だった
と感じられます。
しかし、驚きました。
ポール・モーリアからの影響なのか
日本のシャンソン歌手たちが取り上げて
歌っていただなんて。
1つ前でレオ・フェレの「時の流れに」をアップした時
日本の歌手の動画をチェックしていて
「愛のサンバは永遠に」の動画に気づきました。
今回の選曲は、そんなつながりからです。
アルシオーネは実は、別の曲をいずれ翻訳するつもりだったのですが。
Não deixe o samba morrer サンバを死なせてはいけない
という原題が、ちょっとロマンの香りを漂わす
「愛のサンバは永遠に」と翻訳されたおかげで
日本でも歌われるようになった、ということでしょうか。
ですが本来の歌詞をご覧のとおり、かなり硬派な内容で
恋愛の要素など皆無です。
そのままでは、日本の歌謡文化にも
ポール・モーリアの流麗な音楽にも
そぐわないところがあるわけです。
サンバの本場ならではの事情を背景にした歌詞ですから
なんでも恋愛を絡めるのはどうかと思いますが
かと言って、そのまま翻訳したのでは、
他国語で歌ってもらうわけにはいかないことでしょう。
甘いと感じるタイトルでも、大人の事情で
許容範囲内ということでしょう。
ちなみに、いつもの脱線ですが
日本のシャンソン歌手では
4、5人の方のCDを持っています。
敢て明言しちゃいますが
好きなのは杉田真理(現在は真理子)さん。
この方の声は変に湿っていないし、軽さを失っていないけれど
ちゃんと重みも、時に迫力ある歌心も感じさせてくれます。
ヴィクターから出ていた「時の流れに」「O Toi Mon Amour」の2枚は特に
バルバラやロベルト・カルロス、ミエッタらのオリジナルと
杉田さんの歌とを続けて聴いて
楽しむと同時に勉強させてもらったものでした。
この2枚、本当に推薦いたします。
サンバに戻りましょう。
歌っているアルシオーネの立場で翻訳するのが普通でしょうが
今回は、そうはしませんでした。
今回の解読のキーワードは bamba バンバ。
歌詞の内容が、 バンバ の遺言のようなものです。
「サンバを死なせてはならない」なんて重々しい訳文は
そのためです。
若い女の子の言葉なら、せいぜい
「サンバを死なせないで」くらいでいいのでしょうが。
バンバ とは、サンバの達人、指導者、領導といった意味です。
リオのカルナヴァルでは、それぞれのエスコーラのトップを飾って
Comissão de frente コミッサゥン・ヂ・フレンチ=先頭委員会 が
行進します。(先頭を行くから、先頭委員会です)
だれもがメンバーになれるわけではありません。
サンバとエスコーラに貢献した押しも押されもしない
大立者だけが選ばれるのです。
いやしくも バンバ と呼ばれるなら
その委員会のメンバークラス以上が相応しいかと思います。
白人歌手でありながらもマンゲイラ所属のベッチ・カルヴァーリョも
委員会入りは当然でした。
(エスコーラは、阿波踊りで言うなら「連」のような団体。
英単語で school という意味から、サンバ学校と言われたりしますが
もちろん、正式な学校ではありません)
「愛のサンバは永遠に」を作詞、作曲した
エジソン・コンセイサゥンとアルイージオの意識としては
若くて、無名歌手のアルシオーネに歌わせるとしても
作品に登場するバンバのモデルとしては
同じマンゲイラの重鎮を思い描いていたのではないでしょうか?
となると、カルトーラ Cartola を筆頭に
ネルソン・カヴァキーニョ Nélson Cavaquinho
カシャーサ Carlos Cachaça といった面々の顔が
思い浮かぶのが当然かと推測されます。
(アルシオーネはつまり、バンバへ捧げる、人々の代読・・・
ならぬ代唱です。 さすがに代願のマリアさまが崇敬されるブラジルです)
特に カルトーラは、
カルナヴァルのためのサンバを最初に作曲したほか
マンゲイラの創設者のひとりです。当時、既に生きる伝説でした。
サンバを単なるお祭り騒ぎの音楽で終わらせない内容の
バラは語らず 世界は風車
といった、しみじみとした名曲も書き残して
サンバの神様と言われる存在です。
奥さまは、これまたドニャという称号をつけて呼ばれる
ビッグネームのサンビスタ
ドニャ・イヴォーニ・ララ です・・・と思ったのですが
記憶違いでしょうか?
(人生は風車、という訳が普通です。
世界というより世間のことでしょうから、人生でもOKかな。
前に紹介した韓国の心優しい歌 美しい世界 と同じです)
カルトーラとイヴォーニ・ララです。
イヴォーニ・ララの作品で最も人口に膾炙(かいしゃ)しているのは、
やはり、これでしょう。
お友だち同志で仲良く歌う
マリア・ベターニァとガル・コスタの「わたしの夢 Sonho Meu 」。
上の先頭委員会の動画でも、
ノエル・ローザ、カンデイア、アルシオーネの親友で
手術中の麻酔のせいで帰らぬ人になってしまったクララ・ヌネスら
歴代の大立者の名前が、サンバのバンバとして挙がる中
カルトーラ の名前が盛んに出てきます。
カルトーラのそっくりさんも
サングラス姿で登場しています。
「愛のサンバは永遠に」が書かれたのは1975年です。
カルトーラが亡くなったのは1980年。
ネルソン・カヴァキーニョは1986年。
カシャーサは1999年。もっとも、この人は
99歳まで生きたのですが。
カルトーラの場合、「さよならを告げる前に」という
歌詞の状況に合致していて矛盾はありません。
この歌に登場する バンバ には、
断トツで敬愛を受けているカルトーラのイメージが
大いに投影されていても不思議はない
と、解読するのですが、いかがでしょうか。
そんな風に長年、思い、願ってもきた
カルトーラをモデルと比定する自説ですが
ネット社会となって検索が可能になってくると
可能性がますます濃厚になったのです。
cartola と Não deixe o samba morrer が
ひとつの記事に同時に発見できることがたびたびなのです。
はっきりモデルと書かれた記事は見つけていないのですが
やたらと目に付きました。
心象としてはもう、決まり、と言いたい気分です。
そして、たとえば下記のカルトーラの名前を冠したグループも
この Não deixe o samba morrer を歌っています。
それどころか、カルトーラ自身が歌っているという話もあります。
まだ確認できていないのですが。
やっぱり、カルトーラで決まりでしょう!?
つまり、アルシオーネは、カルトーラの代唱だった!?
カルトーラと愛弟子、ベッチ・カルヴァーリョによる
世界は風車だ です。ちょっと泣けちゃいます。
カルメン・ミランダの女優、歌手としてのアメリカでの成功で
ブラジルは彼女のアメリカナイズを批判しましたが
豊かなアメリカのブラジルに与えた影響は避けがたく
逆にブラジルの音楽シーンはアメリカナイズされてしまいます。
アゴスティーニョ・ドス・サントスの「メウ・ベンジーニョ」など
アメリカのオールディーズのメロディーを借りてヒットしています。
濡れた感傷がとても好きだった時期がありますが
とにかくストリングスが入っていなければ、音楽にあらず
という状況が長く続きました。
フラキー・レインとアゴスティーニョ・ドス・サントスです。
そんな中で、ストリングスを排し、商業的には大きなリスクですが
あるがままの本当のサンバの形でレコード録音したのが
マルチーニョ・ダ・ヴィラです。革新的な、新しいサンビスタの登場です。
ブラジルの音楽らしい、オーケストラを入れないサンバが、
サンバの音源製作のスタイルとなっていきました。
ところが、アルシオーネのころから、今度は、サンバでも
ストリングスのアレンジを加えてレコーディングする風潮が出始めました。
で、ある、いなせなサンバ歌手が
「俺はストリングスは使わないんだ。そんな伝統なんて
なかったし、それではサンバが死んでしまう」なんて
骨っぽく語っていたインタビューを読んだことがあります。
ところが、彼の次の新譜は、な、なんとストリングスアレンジが施され
商業的な成功を狙っていることは明らか。
まぁ、良いとこ取りの気に入りのアルバムとなったので了としますが
人間、自分の発言も、立場次第でどんどん変わるという・・・。
さて、「愛のサンバは永遠に」もストリングスが入っていますから
そういう意味では、よしあしはともかく、新しい傾向だったわけです。
メロディ楽器は、ギターの仲間のカヴァキーニョだけ
というのがサンバの本来の形ですし、伝統なのですが。
サンバのコーラスは基本的に、日本人と同じように斉唱です。
ところが、マルチーニョ・ダ・ヴィラは新たな革新として
混声合唱を導入したりもしています。
まさに、 天才サンビスタの面目躍如と思ったものです。
サンバだって、伝統を守りつつ、新しい要素をうまく融合させていかないとネ。
でないと、サンバという音楽は干からび、終焉を迎えてしまいます。
舎人独言でマルチーニョ・ダ・ヴィオラの作品を採り上げるのは2曲目です。
ネルソン・マンデラに捧げ、ベッチ・カルヴァーリョが歌った
「わが人よ」もお聴きいただければ、サンバ界の才能は
サンバだけにとどまらないことがおわかりいただけることでしょう。
彼には、「バンバの家」という早口の歌があって有名ですが
今回はイヴォーニ・ララに敬意を表して
「サンバ・ダ・カブシャ・バンバ SAMBA DA CABROCHA BAMBA 」を
どうぞ。これも素敵な有名曲です。意味は「ムラータ娘のバンバのサンバ」。
ムラータは、黒人と白人を両親に持つハーフの女性、
それも女の子のことのようです。
シモーニ Simone も、黒人と白人の融合をテーマとするアルバムで
このサンバを採り上げていました。
マルチーニョ・ダ・ヴィラの作品ばかりを集めています。
大好きな1枚であり、推薦をためらわない名盤です。
ムラータとはつまり
既に融合の結実なわけで、コンセプトからして当然です。
本来は MPB の人ですし、
オリジナルのマルチーニョ・ダ・ヴィラと比べると、洗練されていて
ずいぶんアプローチが違いますね。流麗にしてクール。
そして次第にはらんでいく熱気。矛盾もなく融合しています。
都会的なサンバとして、名パフォーマンスですね。
お洒落なカフェで、ボリュームを絞って流れてきたら、どんなだろう?
凄くセンスが良さそうな気がするんだけど。
(アルシオーネとシモーニ。同じ ne で終わるのに、
シモーネ とは、慣れないなぁ。
どうも、発音としては統一されていなくて矛盾が・・・^^)
いやぁ。エンレードのサンバも録音し、
日本公演でのラストは、そのエンレードで盛り上がったのですが
シモーニのサンバは、お聴きのように、なんか汗臭くないんだなぁ。
以前、シモーニで「アドーロ Adoro」を紹介していますが
彼女の声にいつも孤独の匂いを感じてしまうせいか、
変わらぬクールさが魅力と思うんです。長所であり短所なのでしょうが。
扇を広げて写っていた写真週刊誌の記事では
もちろん、おくびにも出ていませんでしたが
日本公演には「奥さん」を連れてきていました。
シモーニの魅力は、そんなところから来るものもあるのでしょうか?
カエターノ・ヴェローゾが名付け親となった、
妹のマリア・ベターニァもそうですが、ブラジルでは
そんなカップルがとても多いと聞きます。
削除された時のために。ようやく動画が2つになったよ。
用語の解説を少し。
モーロ(発音はモーホに近い)は、丘という意味。
裏山とも訳されたりしています。裏は、ちょっとと思いますが。
モーロに展開するトタン板などでつくられた家々によって
ファベーラ 貧民街が形成されています。
映画「黒いオルフェ」の冒頭でも見られるとおり
山というか、モーロ 丘に広がっていますが
まさにサンバが生まれ育つ場所です。
しかし、カーニバル ばかりじゃなくて
カルナヴァル carnaval という言葉も
もう少し広がってほしいなぁ。
ブラジルではカルナヴァルなのですから。
あの通り とは、リオのカルナヴァルで
トップの12のエスコーラだけが行進を許される
サンボドロモ会場の道路のこと。
エスコーラもいっぱいですが、より小さい団体としての
ブロコがあり、さらに小さい・・・と
マイナーリーグまで底辺が広がっています。
そのスペシャルなトップ12は翌年、
カルナヴァルで行進する曲のCDにエントリーされます。
12位は降格されて、入れ替えです。
行進する通りは、離れた2軍用の隣の道になりますし
総合成績争いの結果次第では大変なことになります。
したがって相当、お金が動く、との噂が絶えないようです。
サンビスタ とは、サンバを歌う人ではなく
サンバをつくる人のこと。
先輩のバンバとしては
新しい才能を持つサンビスタに期待して
その音楽を聴いて冥土の土産にしたい気持ちになるわけです。
で、2013年のカルナヴァルの、われらがマンゲイラです。
エスコーラのシンボルカラーの
ローザ(薔薇)と緑が美しいなぁ。
ちなみに、このサイトも、期せずして同じような色合いに・・・。
半透明の翡翠ならではの薄い緑と、淡い上品なバラ色、
というのが狙いなのに、うまくいってない(涙
で、結果は・・・・・・8位。去年よりも・・・さらに、惨敗です。
演出責任者の首が飛んだそうです。
彼らはプロですから、結果を出せなければ当然かも。
(でも、テレビ中継しているメディアの審査では
最優秀の金旗賞を獲ったようです。
個人的には、メロディがちょっとといつも思うんだけど
そんな節回しも伝統のようで・・・)
優勝はヴィラ・イザベル。
シンボルカラーは薄いブルーと白。
マルチーニョ・ダ・ヴィラの所属エスコーラは、
当然ながらヴィラ・イザベルです。
2位は、あのベイジャ・フロルですから
よくぞ阻止してくれた、ありがとう、ってなもんです。
でも、ベイジャ・フロルの楽曲って好きなんだけどさ。
楽曲部門での優勝なら、許すんだけどなぁ。
マンゲイラのエンレードの曲、ちょっとイマイチってことが多くて
それも伝統の気がするとしても・・・。
MPB の大立者でボサノヴァからサンバまで幅広く作品を生み出し続ける
シコ・ブァルキも、マンゲイラ賛歌を書いています。
歌いだしのおかげで、最初のテーマに戻ることができます。
「サンバは死なない 死にもしないだろう」なんてネ^^
マンゲイラを称えて by シコ・ブァルキ
ヴィラ・イザベルは地域の名前であり、エスコーラの名前でもあるわけですが
サンバ初期の偉大な作曲家、ノエル・ローザ(ホーザ)の出身地です。
そのノエル・ローザが書いた名曲「祈りの姿 Feitio de Oração」を
ジョアン・ノゲイラが歌っていて、とても厳粛な気持ちになったものです。
たたずまいとか姿が大切と教えてくれたのは
ビル・エヴァンスの My foolish heart と、ジョアン・ノゲイラのこの曲です。
惜しくも2000年、59歳で亡くなってしまったのですが。
聴けば、サンバって浮かれてばっかりじゃないって、よくよくわかりますよね?
えっとね、アルシオーネで翻訳するつもりだったのは
サンバ歌謡の ガロート・マロート。
これもいい曲だぁ。
サンバ歌謡ときたら、どうしても挙げたいのが・・・
いや、もうよしましょう。
それでなくても、長いし、話が広がりすぎました。
それでも、最後に。
「愛のサンバは永遠に」の音源として
確かアルシオーネの20周年だったかを記念した
レコードが出ていました。
その中で、愛のサンバは永遠に~スルド が
メドレーになって収録されていました。
スピード感があって気に入っていたのですが
youtubeでは見つかりません。
あのレコード、どこへ行ったものか。