パワーストーンの真実。

舎人独言

ミラボー橋 和訳 文学的シャンソン アポリネール

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不思議は、23秒から始まります。
手品でも催眠術でもありません。誰でもできます。
5000年前のアナログ(振動波)さ!

Guillaume Apollinaire ギョーム・アポリネールが
Marie Laurencin マリー・ローランサン との恋の終わりを描いた
Le Pont Mirabeau ミラボー橋 です。
出逢いは、彼が27歳、彼女は22歳。その6年後の感慨です。
青春の終わり だったのでしょう。

あのレオ・フェレが曲をつけました。Marc Lavoine マルク・ラヴォワーヌ
(最初の動画)や レオ・フェレ、ミシェル・デルペッシュらの動画もどうぞ♪
セルジュ・ラマ と PIXOTE は、レオ・フェレとは関係ない
音楽となっています。

文学的シャンソン chanson littraire シャンソン・リテレール としては
今までアラゴンの 幸せな恋はない や ランボーの ロマンス  
プレヴェールの 枯葉 を翻訳して紹介しています。

ミラボー橋の下 セーヌは流れる
そして わたしたちの恋が・・・
忘れてはいけないのだろう わたしは
喜びはやって来る いつだって苦しみの後だ 

 
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夜よ来い 鐘よ、鳴るがいい 時を告げて
日々は過ぎゆき わたしを置き去りにする

手と手をつなぎ 顔を向き合わせていよう
わたしたちの腕がつくった架け橋の下
過ぎてゆくうちは
永遠の眼差しとなった 疲れ果てた波が

夜よ来い 鐘よ、鳴るがいい 時を告げて
日々は過ぎゆき わたしを置き去りにする

恋は去ってゆく この流れる水のように
恋は去ってゆく
人生の歩みのなんと遅く
希望というヤツのなんと残酷なことか

夜よ来い 鐘よ、鳴るがいい 時を告げて
日々は過ぎゆき わたしを置き去りにする

過ぎゆくは日々 幾つもの一週間がゆく
過ぎ去った時間も 恋というものも 帰ることはない
ミラボー橋の下 セーヌは流れる

夜よ来い 鐘よ、鳴るがいい 時を告げて
日々は過ぎゆき わたしを置き去りだ

シャンソン名曲集1はここから

フレンチ・ポップス 名曲30選 のページはこの行をクリック

「気」を発振する不思議な翡翠マグ と I love youの日(8月31日) の
青雲舎(株)が日本語への置き換えに挑戦しています。
それは歌が意味する世界を可能な限り正確に理解するための試みです。
無断転載はご容赦ください。リンクはフリーです。

堀口大学訳では Faut-il qu’il m’en souvienne は われらの恋が流れる
と平叙文になっていますが、実は疑問文。ところが疑問の形で翻訳すると
ちょっとおかしくなる。むしろ倒置による強調か。
要は、今は失意の最中にあるが、忘れてはいけないのだ
この苦しみの後だって、喜びはやってくるのだ! といった感慨。

Remember Pearl Harbor は、真珠湾攻撃を受けたアメリカ側の
日本に対する報復を誓った合言葉でした。
「覚えていろ パールハーバー」じゃなくて
「パールハーバーを忘れるな」と訳されるのが普通だし
カッコよく決まりもします。
ということで souvienne の訳語に 忘れない を採りました。

la peine は、苦しみ と訳した。
しかし悲しみ、トラブル、ペナルティなどの意味もある。
このシャンソンではそんな要素が全部詰まっている気がします。
いつまでも過ぎた恋を思いだしてしまう自分がうとましい。
そんな自分を離れて、いつかは この悲しみ=トラブル=ペナルティ
を昇華し、喜びが来るはずと自分に言い聞かせている状況です。

Des éternels regards l’onde si lasse の
Des が、どこにかかっているかがひとつのポイントでしょう。
si lasse 余りに疲れた 状態にある l’onde 波(複数)が
éternels regards 永遠の眼差し(視線)というものに des なっている 
と、解釈しています。しかし、全体の主語が l’onde 波 で
最後に出てくるからやっかいだネ。最後にもってくることで
波がいきなり鮮やかに映像化される強調効果がありますが。
余りに疲れ、永遠の眼差しとなった波が とやれば翻訳は簡単だけど^^:

アポリネールとローランサンはピカソの個展で、ピカソに紹介されて
出会いました。1907年です。ピカソには、二人は惹かれあうはずと
ピンとくるものがあったようです。

二人の別れは、ルーヴル美術館で起きたモナ・リザ盗難事件が原因。
事件発生後、親友ピカソと怪しい行動を取ったアポリネールは犯人
として逮捕され(この辺、詩人や画家の世間知って、センスがないというか、
いまひとつダサいんですね。真面目であるほどに滑稽味を帯びてしまう。
まっすぐに核心をつくことができないんですね。絵画や言葉ではやってる
ことなのに)、ローランサンはすっかり気持ちが醒めてしまい・・・。

でも、ローランサン、どうなんだろう? 結局、真犯人は別につかまった
わけで、信じる気持ちがなかった・・・と反省してもよさそうなケースですが。
二人はそれぞれ別の相手と結婚したけれど、文通は続けていたようです。
ローランサンが亡くなった時、胸の上に、遺言によってアポリネールの手紙
の束が置かれたそうです。しかし、それくらいなら・・・。
ま、でも、お蔭で「ミラボー橋」が書かれました。

一番下にアポリネールが事後、ローランサンに捧げた「マリー Marie」
の全詩と、エリュアールが書いた

 
レオ・フェレ です。
ずっと後に彼が曲をつけたら・・・? もっとキビシいと思うんだけどね。

 
Michel Delpech  ミシェル・デルペッシュ 
聴きやすさでは一番だが、さて、それでいいのか?とも。

下は Serge Reggiani セルジュ・レジアニ のレシテーション。
この詩の雰囲気としては、まさにこんな感じではないでしょうか?

 
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    舎人独言には
    ★エロスに変容するバラの寓意
    ★ノートルダム大聖堂の聖なる秘数
    ★オパキャマラドの風景
    ★映画「華麗なる賭け」チェスシーンのセクシーの秘密
    ★名盤「クリムゾン・キングの宮殿」の実在のモデル発見
    ★映画「男と女」サンバ・サラヴァの謎

    といった解読シリーズがあります。

POW WOW  というコーラスグループの 1995年尾音源。
この文学的シャンソンを現代に定着させるためには・・・
という努力のひとつですね。

 
PIXOTE これも違う曲がつけられています。

 
Yvette Giraud   イヴェット・ジロー
できるだけキビシい曲にしようとしていると思います。
これが一番かなぁ。どうだろう?

 
アポリネール の「マリー」

Vous y dansiez petite fille
Y danserez-vous mère-grand
C’est la maclotte qui sautille
Toute les cloches sonneront
Quand donc reviendrez-vous Marie

Les masques sont silencieux
Et la musique est si lointaine
Qu’elle semble venir des cieux
Oui je veux vous aimer mais vous aimer à peine
Et mon mal est délicieux

Les brebis s’en vont dans la neige
Flocons de laine et ceux d’argent
Des soldats passent et que n’ai-je
Un cœur à moi ce cœur changeant
Changeant et puis encor que sais-je

Sais-je où s’en iront tes cheveux
Crépus comme mer qui moutonne
Sais-je où s’en iront tes cheveux
Et tes mains feuilles de l’automne
Que jonchent aussi nos aveux

Je passais au bord de la Seine
Un livre ancien sous le bras
Le fleuve est pareil à ma peine
Il s’écoule et ne tarit pas
Quand donc finira la semaine

Guillaume Apollinaire, Alcools, 1913

少女の君は踊っていた
おばあさんになっても踊るのだろうか
こうやって跳ねまわるマクロットダンスを
すべての鐘が鳴り渡るんだ
君はいつ戻ってくるんだ マリー?

仮面の人々は沈黙してる
そして音楽ははるか遠くで鳴っていて
まるで天国から聞こえてくるようだ
そうだ 僕は君を愛したいんだ だけどほんの少しだけ
それなら僕の苦しみもわずかで済むから

羊たちは雪の中を去って行く
羊毛の房と 銀の房
兵士たちも通り過ぎる もし僕にもあったなら
うつろいやすい心が自分に
うつろい そしてそれに気付かない心が

知るものか 君の髪がどうなるかなど?
泡立つ海のようにうねっている髪が
知るものか 君の髪がどうなるかなど?
君の秋の木の葉の手が
僕たちの誓いまでを撒き散らすのだ

僕はセーヌのほとりを歩いた
古い本を腕に抱えて
川は僕の苦しみに似ている
流れて 決して涸れることはない
いつ今週は終わるのだろう?
君はいつ戻ってくるんだ マリー?

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