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  • 【No.000211】ニセの翡翠がつくられる事情・つくられ方

    2012-02-01 07:23:53 - 名前:舎人 さん

    「乾隆帝の幻玉」(劉一達著)にはまた、偽物のヒスイにだまされるエピソードもあります。
    なんと馬雲鵬は騙されたのだった。この二つの原石は雲南産の硬玉で、色つやからすれば翡翠と似通っていた。「海客(沿海部から来た商人)」はそれに偽の緑色をつけ、高温でその色を石の中に染み込ませた上で、蝋を塗ったのだった。業界の玄人らはこれを「緑をつける」と呼ぶが、よほど見る眼のある者でないとその真贋は見分けられない。雲南産の硬玉と翡翠とは硬度がほとんど変わらないため、その色で価値を見分けるしかなかった。偽の加工を施した硬玉は強酸や日光に弱く、時間が経つと色あせたのだ。
    騙されたとわかっても泣き寝入りするしかない。馬雲鵬は二つの原石見るだけで、気分がむかむかした。そこで、格安の値段でなるべく早く手放し、この「いらいらのもと」を取り除くことにした。
    杜(と)の旦那はここ数日手元に原料を切らしていたので、この知らせを聞いて「聚宝斎」へと向かった。
    二つの原石をよく見た杜は、すぐにその正体を見抜いた。「「緑をつけた」ものですね。二束三文の値打ちしかありませんな」、口の中で音を立てながら、何気なく言う。
    「諺に「玉も磨かなくては器にならない」と言います。そもそも材料の良し悪しは関係ありません。ひとたび杜の旦那の手にかかれば、掘り出されたものはどれも高い値で売れますよ。同治年間に、花市の上四条に住む焦五(ジアウー)という男が、偽の碧玉を買いました。でも男はその巧みな腕でなんとそれを「ほお紅色」の碧璽(へきじ、玉の一種)に彫り上げてしまったんですよ。その後どうなったと思います? この「ほお紅色」の碧璽を宮廷の三品の官吏に売ったところ、男はなんと銀千両を手に入れたんです。杜の旦那、あなたの腕前があれば、この二つの原石で、きっといい品ができますよ。私の眼は確かです」。馬雲鵬は無理やり杜をおだてた。
    贋物をつかまされた業界人の馬が、「私の眼は確か」なんて言いながら、玉職人の杜の旦那になんとか転売しようと、うんちくを傾けて画策していますね。現代ではもっと科学的にニセモノつくりが行われているようです。大変に有毒なものを使った色つけもあるようですから、健康被害を出しかねません。間違っても、そんなニセ翡翠でヒスイウォーターを創ったりしないように、どうぞ、お気をつけください。
    ですが、著者の劉氏も、義和団事件後のこの小説の時代の玄人たちと同様、本物の翡翠を体験していない書きぶりです。まぁ無理はありません。実際にパワーと効果を発揮し、枯渇し始めてから色のコピーとして青磁を生んだ本物の翡翠は、途絶えて何百年も経っています。昔の名前だけが流布し、喧伝されて、それなのに肝心の本物に触れることがなかったとしたら、翡翠に関する情報はどうしたって文字通りの玉石混交状態になります。
    とろんとしたアルカリイオン水をつくるなど、さまざまな翡翠の不思議を体験していたなら、劉氏も視覚に頼るだけでなく、また別の玉=翡翠の見分け方に触れられたことでしょう。
    ご飯を美味しく炊けるなんて感応試験では、確かに卑近すぎて重々しさが足りず、小説として様にはなりにくいでしょうけれど。

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