パワーストーンの真実。

舎人独言

健康&グルメに・・・ 翡翠 のパワー。

500マイル 和訳 Justin Timberlake PPM オリジナル 背景

アメリカの音楽の伝統はやはり根っこにイギリスがありますね。
グリーンスリーブとかと比べても、納得できるのではないかしらん?
この曲の時代背景、作者のヘディ・ウェストの文化的背景なども。

アトピーや乾燥肌など肌トラブルでかゆい方の約70%はかゆみが消えます。
ステロイドで効果がない方を含めてです。
で、魔法の水 とよく言われます。違います。
「宇宙」とか「人体」と同じように、現代の科学がまだ追いついていないだけ。
ヒスイウォーターは新しい技術として注目されている、太陽光と同じマイクロ波や
テラヘルツ波を生かした水。舎人が約20年も飲み続けている安全で美味しい品格の水です。。
かゆくて眠れない方のヒスイウォーターリポート

青雲舎(株)の翻訳を信じるなら翡翠マグも信じてくださいネ。
明治時代の人には電子レンジが信じられないようなものですが、
誰もディスっていないでショ?^^ ちょっとしたキセキなのです。
味わい・お茶・お酒・味噌汁などで試していらっしゃる方のヒスイウォーターリポート

  

  

   

翻訳の冒頭の お前 ですが
そうなっていなくちゃいけない本来の姿である自分に向かって
お前 なんて呼びかけているのでは? 自問自答のひとつの形。
大衆から発生し、大衆に根付いた歌ならではで、歌詞が勝手につくり変えられちゃう。
作詞家が合理性、整合性に気を配りながら作詞した歌詞とは異なるわけです。
作曲のへディ自身、小さい時から、ナンセンスな歌に親しんでいました。
だから、不合理でも許容範囲なのでしょう。願望に合わせて、シュールなことに
一気に時間と場所と立場をワープしちゃう。
自分が乗っている汽車に乗り遅れるなんて、到底できっこないけど
乗っていようと、いなかろうと大差ないという、やさぐれた気分もあるでしょうねぇ。
マンガ的ご都合主義といったセンスとも言えるけど、庶民の願望やら悪態ですから
そんなこと、あるでしょ?^^

Lord Im one, lord Im two, lord Im three, lord Im four,
Lord Im 500 miles や this a-way について、若干の解読も。
オリジナルやジャーニーメン、フランス語による動画のほか
作者(採譜者)とされる へディ・ウエストの経歴、さらに
「蛍の光」と似ていると言われるその背景、500マイルの源流にある
といわれる「900マイル」などの動画は一番下。
翻訳は Justin Timberlake ジャスティン・ティンバーレイクらの
パフォーマンスを聴きながらです。
にしては、歌詞は山出しヒルビリーの無教養丸出しですが。
ま、音楽は洗練、でも想像は当時のホーボーの姿で楽しもう、というわけで^^
では。

お前が逃(のが)しちゃったらだ 俺が乗ってる列車を
そしたら わかるわなぁ 俺が行っちまったって
お前には汽笛が鳴るのが聞こえるわなぁ 100マイルだ
100マイル 100マイル 100マイル 100マイルさ
汽笛が鳴るのが聞こえるさ 100マイルだ

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主よ 俺はやってきたわけで 1つです  主よ ここに来たんです 2つです
主よ 3つ目の場所です  主よ わたしです 4つとなりました
主よ 5つの100マイルです 故郷(くに)から離れて
故郷を離れて 故郷を離れて 故郷を離れて 故郷を離れて
主よ 俺は500マイルです 故郷から離れること

な~んも持っちゃいない 金は全然、持っちゃいない
主よ 故郷へは帰れません こんなザマじゃ
こっち側へ来てたんじゃァ こんなに離れてちゃ こんなザマったら こんなザマでさ
主よ 故郷へは向かえません こんなありさまじゃあ

お前が逃しちゃったらだ 俺が乗ってる列車をだ
そしたら わかるわなぁ 俺が行っちまったって
お前には汽笛が鳴るのが聞こえるわなぁ 100マイルだ
100マイル 100マイル 100マイル 100マイルさ
汽笛が鳴るのが聞こえるんだ 100マイルなんだ
汽笛が鳴るのが聞こえるんだ 100マイルなんだ
汽笛が鳴るのが聞こえるんだ 100マイルなんだ

無断転載はご容赦ください。リンクはフリーです。

1マイル は 1.609344 キロメートル。500マイルって
東京ー札幌間より、さらにちょっとある計算です。
鉄道を使ったって、ちょっとウンザリですね。

Peter, Paul & Mary(P.P.M.)のパフォーマンス。
日本で一番にヒットしたのが ピーター・ポール & マリー。
普通、ピーピーエムと呼んで大人気でした。
後に最大級のスキャンダルがあったんですが。
(クローディーヌ・ロンジェと同じでサツジンね)

 
500 Miles Away from Home とも Railroaders’ Lament とも呼ばれます。
ラメントとは、嘆きあるいは嘆き節ということ。
無賃乗車ですが、 鉄道乗りの嘆き節 ですね。
いずれにせよ train  汽車 と、背後にあって言外ですが
好きだった故郷の女性がイメージされているようです。
(だから恋しくて帰りたい・・・嘆き、ですね)
 
Lord Im one・・・Lord Im 500 miles 
文法的におかしいよね。非論理的で、偶然ですが、ちょっと日本語的?
「ご注文は?」「ぼくはウナギ」のウナギ言葉とおんなじ。
ぼくが(注文するのは)ウナギ という状況が入らなくてもわかる日本語だからで
その人間がウナギというわけじゃない^^
それとおんなじで、この歌の主人公がそのまま 1つ 2つ 3つ 4つ 500 
という抽象名詞なわけがない。状況が省かれているんですね。
ま、ホーボー(Hobo。日本語の ほうぼうを渡り歩く の ほうぼうが語源という説アリ)
ですから、ブロークンンな英語もあたり前のこんこんチキであり得るわけです。

Im one は I’m one ですね。これがホーボー流の書き方のひとつ。
三人称単数現在 とか、まじめな日本人が聞いたらぶっ飛ぶような
もうムチャクチャでしゃべってますもん。
だから文法は二の次、まずしゃべれ! です^^
天下の悪者、ボニーとクライド の Clyde Barrow の詩は
ブロークンでも心を打つものがあり、知性もしっかり感じますが。

I’m one をできるだけ直訳すると
わたしは1(という状態にある) ということになります。
なんでそんな状態かというと、それだけ移動したからです。
100を1つの単位として、方々を渡り歩いた結果、その移動距離は
2となり3となり4となり、歩き回ってとうとう500となったわけです。
翻訳では、そこをちょっと加味しました。

this a-way
この a は、into  という意味。this が way にまでなっている状況です。
way は道、方面、行く先、方法、やり方・在り方 といった意味がありますから
今あるこの場所の状況であり、同時に 今後、ありさま という意味も出てきます。
this way じゃなくて this a-way ですから、とうとうなぁ、こんなに遠くになぁ
こんなことになってしまってなぁ といったニュアンスを感じます。

the shirt on your back    the last thing you own
          意味は 所有する最後のもの。
not a penny to my name  イディオムです。ひどく貧しいという意味。

100マイル が繰り返し歌われますが、また次の100マイルだ
それが終わればまた次の100マイル、俺は落ち着くことができるのか、
それともおっ死(ち)んじまう最後の100マイルかな
と、嘆きともあきらめともつかない気持ちが込められているようで・・・。

アメリカは大恐慌の前、フーバー大統領が行きすぎではないかと心配する手紙を
書いたほどにバブル景気に沸き立っていましたが、その頃でさえ、ウォール街では
爆弾テロが発生し、労働争議どころか、暴動すら頻発していました。
やがて大恐慌が起こり、文字通りバブルとともに労働者階級は職を失い
各地をさすらうわけで、日本語の ホーボー(を歩き回る)から アメリカン英単語
が生まれたというのもなんとなくわかる話。
悪魔と言われたスタンダード石油のロックフェラーは、金使いが上手といわれたジュニアが
ニューヨークマンハッタンにロックフェラーセンターをつくり、7万人の職場を生み出します。
その職場の提供に感謝した労働者らはなけなしの金を出しあって大きなクリスマスツリーを
据え付け、それが日本でもニュース映像になるほどアメリカの国民的行事にまでなるわけで。

ジャスティン・ティンバーレイクが 映画 Inside Llewyn Davis
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 で歌っています。
一番上の動画です。いい歌は継承される。いいことです♪

1962年、いち早く、なんとフランスで  Richard Anthony リシャール・アントニ が
J’entends Siffler Le Train としてリリースしました。

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    舎人独言には
    ★エロスに変容するバラの寓意
    ★ノートルダム大聖堂の聖なる秘数
    ★オパキャマラドの風景
    ★映画「華麗なる賭け」チェスシーンのセクシーの秘密
    ★名盤「クリムゾン・キングの宮殿」の実在のモデル発見
    ★映画「男と女」サンバ・サラヴァの謎

    といった解読シリーズがあります。

フランスで活躍したけど、元はカナダだったかな、英語読みではリチャード・アンソニー
のヴァージョンは、この The Journeymen  ジャーニーメンのカヴァーです。
1961年。元々のオリジナルとされる Hedy West  へディ・ウェストは
まだレコーディングできるまでに至っていませんでした。そこは残念なのですが。
ジャーニーメンは、「夢のカリフォルニア」で大ヒットを飛ばしたJohn Phillipsや
ジョンの作品の「花のサンフランシスコ」で世界的ヒットを飛ばしたScott McKenzie
が在籍していました。
ミシェル・フィリップスは彼らのステージを見て、ジョンと駆け落ちしたのネ^^
浮気女のフシダラその1・・・でもないんだろうけどサ。

 
作曲(採譜)した へディ・ウェスト Hedy West (1938-2005)のパフォーマンス。
ジョージア州北部、山の中の Cartersville の農場の子でした。
へディとは、父親ドンのドイツ人の友人にちなんだもので Hedwig Grace が
本来の最初の名前。ただ、すぐに短く へディ ということになりました。
Hedwig  カツラ が語源って、女の子としては悲しくない? いくらグレイスでも。
でもそんな文化なのね。だから、自分が乗ってもいないのに、乗ってる気分になって
歌を歌っちゃうって芸当だって、さ!

父親の Don West はただの農場主でなく、作家、詩人、教育者でもありました。
1932年、テネシー州にHighlander Folk school(後に Highlander Research
and Education Center)を創設した1人です。
それはキング牧師らを育てて、アメリカの市民権運動、労働運動の揺籃の地となりました。
しかし、ハイランダーとは、いかにもスコティッシュじゃない? そんなわけで
500マイルは「蛍の光 Auld Lang Syne」のメロディとの類似性が指摘されています。
ハイランドとはスコットランドの北半分。詳しくは 赤毛のアン 舎人独言 のページで。

音楽一家なのですが、へディを仕込んだのは祖母の Lillie Mulkey West で、
バンジョーを弾いたそうです。へディはバンジョーを弾きますもんね。
リリーは classic ballads  昔ながらのバラッド を歌ったりした、とされます。

へディはこう語っています。
Lillie Mulkey West, and her uncle, Augustus Mulkey,
who taught her traditional British American ballads.
“Grandma specialized in sober or tragic songs,
perhaps conditioned by her hard life,” West noted,
“but Gus preferred humorous songs; indeed, he was not
likely to sing unless he could extract a bit of fun out of the song.” 
おばあちゃんは深刻な歌や悲劇的な歌に特化していて、それって彼女の厳しい人生の
影響だったろうと思う。おじさんのガスはユーモラスな歌が好きで、面白い感じが出せそうに
なければ歌おうとはしなかった。
つまり、nonsense songs の系譜はおじさん譲りというわけです。

リリーはそのまた祖父母から歌を習っていて、つまり  British-American Southern
mountain music をルーツにした、アメリカンフォークソングの源流の最中で
へディは育ったわけです。
へディは幼いころから近隣の州で開かれたフォークソング・フェスティヴァル
歌うようになっています。
1950年にはナッシュヴィル(テネシー州都)で優勝していいます。
日本でフォークの女王とされるジョーン・バエズやジュディ・コリンズらと同世代ですが
へディ日本ではは無名と言っていい存在で終わりました。
彼女が初めてニューヨークへ行ったとき、すでにフォークが歌われていましたが
南部の・・・といった侮蔑を感じることがあったと、へディは語っています。
それで機会があるごとに歌ったそうですが
彼女の声・発音も山出しのヒルビリーを思わせるような感じで。

彼女自身の最初のレコードは1965年 とも 66年ともされます。
7年にわたるロンドン滞在中、ケンブリッジのフォークフェスティヴァルに参加したり
ドイツでレコーディングをしています。
1972年に ドイツのレーベル Folk Variety Records で
Getting the Folk Out of the Country を残しています。
ドイツ人プロデューサー、Holger Saarmann が
手を加える感じで、田舎臭かったサウンドを洗練させていったようです。
500マイル はヴァンガード・レーベルでのデビューとなった
Hedy West ‎– Accompanying Herself On The 5 String Banjo 
に収録されています。

彼女のレパートリーは’specifically from and about farm workers,
mill hands and miners’ といった具合で、いかにもフォークですね。
far and away the best of American girl singers in the [folk] revival 
フォーク・リヴァイヴァルに置ける永遠なるベスト・アメリカ女性歌手 と
評価されました。彼女の作曲または採譜した曲のうち、代表作は500マイルと
Cotton Mill Girls ですが、悲劇的なことに多くは印刷されて広まることはありませんでした。
500マイルは、祖母のリリーから聞いた複数のメロディをパッチワークのように
つなぎあわせて(多分、彼女自身のメロディも含めて)作曲したと言われます。
一番下の2曲の動画も遥かに影響を与えただろうと指摘されています。

 1963年、 Bobby Bare のヴァージョンがカントリー曲としてヒットします。
これが最初のヒットだったようです。
作者としてクレディットされたのは Hedy ほか Bare と Charlie Williamsでした。
そのボビー・ベアのパフォーマンス 500 Miles Away From Home です。

 
しかし19世紀後半から20世紀にわたる、いかにもアメリカン・ルーツなメロディの感覚です。
どうしても、こんな曲を連想してしまいます。黒人の感覚も含めて
こんな感じが社会全体にかなり浸透していたようです。
たとえば Goodnight Irene おやすみ アイリーン 。
あのタイタニック号で洞爺も演奏されていたそうです。

 
極めつけは Pete Seeger ピート・シーガーの
The Water is Wide 。これは以前、舎人独言で採りあげましたね。
日本人好みの旋律でしょ?

500マイル の源流との指摘があります。少なくとも
タイトルは類似しています。
歌っているのは映画「アリスのレストラン」でちょっと知られたうディ。ガスリー・
900 Miles   Woody Guthrie ウディ・ガスリー

同じく源にあるだろうと指摘される曲。
Train 45  The Stanley Brothers

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