風のささやき 和訳 華麗なる賭け The Thomas Crown Affair

世界の永遠の名曲に日本語訳をつけて応援しています。
魔法? 失われた古代の 不思議 が復活です! 笑顔がはじけていますネ。
2つ目のマグカップの動画です。(弊社PR)

「風のささやき The Windmills of Your Mind 」を全訳しています。
訳語の解説ほか、このオシャレな曲にインスピレーションを与えた
クラシック曲などの紹介も。マックィーンとフェイ・ダナウェイが
息詰まるエロティックな戦いを演じたチェス・シーンの解読は
この太字をクリックしてください
しかし、ホントにこの歌、好きです♪

回れ。
キリモミして降下する円(まる)い環(わ)のように   
運命の車に埋められた輪のように。
終わりも始まりもなく
紡(つむ)ぎつづける糸車のように。
山から転がり落ちる雪つぶて
それとも カーニバルの風船のように。  
月の暈(かさ)を駆け抜けて回る
回転木馬のように。


 
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ガリレオを支持できましたか? 翡翠マグは?
今まで見たこともない翡翠の プチ不思議 は23秒から。
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翻訳と同じく ありのままを誠実に です^^

   
盤上に取り残された時を針がぬぐい去る
置時計のように。
そうすれば 世界は  
音もなく空間で回転し続ける1個のリンゴだ。
心の風車に お前が見いだす円い環のように。   

自(おの)ずからトンネルとなっているそのトンネルへ辿るような
決して日差しが照らしたことのない洞窟へ
お前は窪地をくだるのだ。
半ば忘れかけた夢の中、回転しつづけるドアのように。
誰かが投げ込んだ小石から広がる
小川のさざなみのように。
盤上に取り残された時を針がぬぐい去る
置時計のように。
そうすれば 世界は 
音もなく空間で回転し続ける1個のリンゴだ。
心の風車に お前が見いだす円い環のように。

鍵がポケットで物音を立てる。
言葉たちが頭の中で騒がしくする。
夏はなぜ、あっけなく去っていくのか?
わたしが何か言ったせいなのか?
恋人たちは浜辺を歩き
砂に足跡を残していく。
遠くから聞こえるドラムの音は
本当は、おまえが指を鳴らす音?
玄関にかけられた絵も
歌のかけらも。
うろ覚えの名前と顔は
だけど、どこの人たちなのか?
幕が閉じるとき、突然、気づくのか?
まさに秋の枯葉が色づき
女の髪の色に変わっていった、と?

キリモミして降下する円(まる)い環(わ)のように
運命の車に埋められた輪のように。
終わりも始まりもなく
紡ぎつづける糸車のように。
記憶の中の女の
いくつかの姿が解きもどすのだから。
心の風車に お前が見いだす円い環のように。

この曲がテーマ曲だった映画「華麗なる賭け」で
行き詰るほどにエロティックなチェスシーンを
解読するページへ跳ぶためのナビです。この太字をクリックしてください

「気」を発振する不思議な翡翠マグ と I love youの日(8月31日) の
青雲舎(株)が日本語への置き換えに挑戦しています。
それは歌の世界を可能な限り正確に理解するための試みです。
無断転載はご容赦ください。リンクはフリーです。

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    舎人独言には
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    ★映画「華麗なる賭け」チェスシーンのセクシーの秘密
    ★名盤「クリムゾン・キングの宮殿」の実在のモデル発見
    ★映画「男と女」サンバ・サラヴァの謎

    といった解読シリーズがあります。

「風のささやき」 グライダーのシーン 
著作権への配慮で2番が省略されています。

3つ前のページで、
ヒリヒリするとか、エロティックとか言われる
この映画の有名なチェスシーンの解読に try しました。
となると、難しいから・・・と、
この歌の翻訳をしり込みするわけにはいきません。

この The Windmills of Your Mind  (風のささやき)は
スティーヴ・マックイーンとフェイ・ダナウェイが主演した
「華麗なる賭け」の挿入歌です。
映画史上に残る名曲のひとつで、アカデミー賞の獲得も当然ですし
今も、そこここで耳にします。
邦題の意味は、オリジナルの英語からかけ離れていますが
素晴らしい超訳・名訳ではないでしょうか?
この映画、本当にスタッフに恵まれました。

しかし、あのチェスシーンだけでも
舎人が挙げられるだけで、あんなにもの仕掛けがあります。
当時、新人だった作詞家コンビは、
今も色あせないルグランの曲を提示されてから
この映画を見つつ、歌詞を考えたそうです。
well-made な映画に負けないように
ダブルーミーニングやら何やら
智恵と知識をしぼって、仕掛けを凝らしているかもしれません。
舎人には、それが見破れていないだけかもしれません。
論理では説明しかねる、シュールなところのある原詞です。

たとえば、冒頭に出てくる spiral は、
キリモミ降下と螺旋形(らせんけい)との
ダブルミーニングかもしれません。
グライダーのシーンですから、キリモミ降下を採りましたが
トマス・クラウンの複雑でミステリアスな人格を表現するのを
螺旋形という単語で示しているのかもしれません。
少なくとも、ヴィッキは、そのトマス・クラウンの螺旋の中で
迷ってしまった、とも解釈できるのではないでしょうか?
(ただし、グライダーでキリモミ降下ができるものか?
 ちょっと疑問ではあります。
 映像で見る限り、グライダーが描くサークルで印象深いのは
 ゆっくりと宙返りしてみせるシーンくらいです。ネットでは
 できた、と書いていらっしゃる方がいましたが、楽しいのかな?)

たとえば、リンゴは、なぜ登場するのでしょう?
ニューヨーク? 智恵の実? えこひいき?
地球を卑近なリンゴにたとえ、
地球をリンゴ扱いできるほどの世界の王だ
といった感覚と思うのですが。

Spinning silently in space はなぜ
in the space  ではないのでしょう?
二つの違いは、どんなことなのか?
実は歌詞は、かなり映像と連動している気がします。

大好きで、この曲の入ったCDも持っているのですが
英語が得意な竹内まりやさんなら
どう訳すのかなぁ・・・。
及ぶ限り、可能な限り、原詞に忠実にというのが不変の基本ですが
ともかく、ということで、今回の翻訳はちょっと・・・。

それでも、翻訳について。
Round, とだけあるのが
オリジナルの英詞の最初の1行です。
この単語は、動詞ではありませんが
動詞的に訳したほうが良さそうです。

動詞のように訳すほうが、動きが出てわかりやすいわけですが
「回る」でも「回れ」でも同じ動詞です。
回ることが
操縦するマックイーンの意思と、よりはっきりするようで、
命令形にしました。

Round という単語が1つだけ飛び出ていること。
そして、この Round, のカンマが、また曲者です。
つまり、以下の歌詞にどんどんかかわっている、と解釈しました。
~のように、という部分の歌詞です。
ぐるっと旋回しながら、グライダーが大空に輪を描くさまを
~のように、と説明している、と受け止めました。
circles と複数形ですから
円環は、いろんな「~のように」があっていいわけです。

盤上に取り残された時を 針がぬぐい去る置時計。
シュールなイメージですね。
でも、そんな取り残された感って、現実でも
感じることがあるのではないでしょうか?
そこを的確に切り取っているし
トマス・クラウンって、そういう人間なのですね。

「記憶の中の女の
いくつかの姿が解きもどすのだから」は
相当に補っているところがあります。

「記憶の中の女のいくつかの姿」は
原詞では images と、たった1つの単語です、
イメージとは、いろいろ解釈ができるでしょうが
狭義には、ヴィッキを想定しているとみました。
ヴィッキという、これまでにない女性が現れ、トマス・クラウンは
「華麗なる賭け」をいとわないほど影響を受けています。
ですので、ヴィッキによって
トマス・クラウンが世界の意味を再発見・再編成しているということか?
それがたくさんのイメージとして頭の中に焼きついている
というイメージです。

再発見は、ひとつに終わるはずがありませんから
Images と、複数なのでしょう。
ただ単に イメージ とするより、たくさんの、と
複数形にしたほうが、より原詞に近いだろうと感じます。

これも、作詞家の意図だと思うのですが
unwind という動詞が、目的語を伴っていません。
解きもどす、解きほぐすのが、いったい何か、
という肝心の部分が欠落しています。
風のささやきに、心の風車は回転しつづけて
答えを簡単に示してくれそうにありません。
ということで、今回の翻訳は、ホント、
舎人の主観がそれだけ多く反映していると思います。
すみません。

Never ending or beginning  って
終わりが先に出てくるなんて、おかしい
と思われるかもしれません。
もし、そうなら、言葉にして発音してみてください。
Never beginning or ending では
言いにくくって、歌いにくくって仕方ありません。
英語としてのリズム、メロディが狂ってしまうんですね。

a tunnel of its own は
そのありのままで できあがっているトンネル なんて訳していましたが
自(おの)ずからトンネルとなっている という風に変更します。
自ずと、自ずから  に思い至るまで、なんと長い時間がかかったことか!
本当にドジです。(意味はわかってても適切な日本語へ訳せない典型例でした)

Like a tunnel that you follow to a tunnel of its own
Down a hollow to a cavern where the sun has never shone も
哲学的というか、ノンセンスというか、難解ですね。

トンネルは暗くて閉鎖された空間です。
しかも出たと思ったら
なんと、抜けたと思ったそのトンネルだった、という
目がクラクラする堂々巡り。
そんな状況に自然になっちゃうことは、
生きていれば、時々あることです。
この映画にしても同様でしょう。
トミーにはヴィッキが、ヴィッキにはトミーが
そんなトンネルなのかもしれません。
しかし、それでも、その困難に
敢えて踏み込むしかない
そんなトンネルのように・・・。

チャタレイ夫人の恋人 Lady Chatterley’s lover に
That was the death of all desire, the death of all love: this despair that was like the dark cave inside the men, in which their spirit was lost. という一節があります。
すべての欲望の死、すべての恋の死なのだった。この絶望は
男の内部にあって、男が精神を失ってしまう、そんな暗い洞窟
のようなものだった。

この歌に描かれた洞窟が、ロレンスが言及した洞窟ではないと
いいのですが・・・。
女性を求めてやまないロマンティストで、それでも女性が脱落していってしまう
ことに絶望しているトミーには、あるいは、そんな洞窟かもしれません。

ダスティ・スプリングフィールドの妙に胸に迫る歌につけられた映像が
歌の内容に沿った映像を集めています。
もちろん、ちょっと遠いなぁという映像もあるのですが。

原文を掲載しておきますので、ぜひ、翻訳を try されたらいかがでしょうか?
Try は大切ですね。ヴィッキ(フェイ・ダナウェイ)の try のてんまつは
その「華麗なる賭け」のページで、さんざん確認しましたが。

あ、このセンス抜群の曲は
ミシェル・ルグランがモーツァルトからインスピレーションを得た
と言われますね。ご確認を。

モーツァルト:協奏交響曲  (太字をクリックしてください)