テロ犠牲者に捧げる歌 愛しかない時 ブレル 和訳 夫のテロリストへのメッセージ

世界の永遠の名曲に日本語訳をつけて応援しています。
魔法? 失われた古代の 不思議 が復活です! 笑顔がはじけていますネ。
3つ目のマグカップの動画です。(弊社PR)

今回は、パリ同時多発テロの犠牲者に捧げられた歌の翻訳です。
事件後の現場で、そして2週間後の11月27日、政府主催の追悼式でも。

連続多発テロ事件で最愛の妻を亡くした映画ジャーナリストのメッセージ全文
の翻訳は、かなり下、市民が献花し、黙祷を捧げる写真の下にあります。

政府主催の追悼式での献歌。パリでユダヤ教徒のチュニジア人夫婦の間に生まれ
イスラエルで育ったヤエル・ナイムら3人の女性歌手が歌った。
歌詞の銃のくだりのヴァースが4番目に歌われ、本来の場所でもう一度歌われる
など手が加えられている。もう1つの歌 ペルランパンパンの翻訳は、
最初の3つのヴァースだけですがバルバラのページで。この太字をクリック

Hommage national  Camelia Jordana, Yaël Naïm et Nolwenn Leroy

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今まで見たこともない翡翠の プチ不思議 は23秒から。
本当? インチキ?
翻訳と同じく ありのままを誠実に です^^

 
フランス社会の分断の危機にあって、彼のメッセージとこのシャンソン
「愛しかない時」には根っこで共通するものがあるかもしれません。
「テロの後も、いつも通りの日常生活を送ろう」という生活上の主張・心がけだけ
にとどまらず、どのように考え、どのように振る舞うべきか、どうあるべきか、
つまり自由・平等・博愛(友愛)を根底で支えるフランス人の基本的価値観に
触れているようです。

2015年11月13日夜(日本時間14日早朝、以下時間表示は現地時間)、パリ。
過激派組織、IS(IS国) のテログループがカラシニコフを撃ちまくり、
自爆もしてロックコンサートの劇場、カンボジア料理店、サッカー競技場、
郊外のサン・ドニの雑居ビルなど6か所を襲撃しました。死者だけで19か国の130人。
他人は他人でいいということが許せない、この身勝手で一方的な正義の押し付け。

まず、愛しかない時 の日本語訳です。

その時 人には愛だけしかない
分かち合いを申し出るその時に
わたしたちの大いなる愛の
大いなる旅立ちの日に

その時 人には愛だけしかない
恋人よ 君とわたしが
歓びを爆発させるために
その1時間ごと その1日ごとに

その時 人には愛だけしかない
わたしたちの約束を生きるために
それでもなお信じるような 
ほかの価値はない

その時 人には愛だけしかない
素晴らしさを身にまとうために
そして辺りの醜悪さを
日光で覆い隠すために

その時 人には愛だけしかない
ただひとつの理由のために
ただひとつの歌のために
そして ただひとつの救いに

その時 人には愛だけしかない
朝 貧しい人々や略奪者らを
ビロードのコートで
装わせるために

その時 人には愛だけしかない
地球の痛みに
祈りを捧げる時に
ただの吟遊詩人となって

その時 人には愛だけしかない
日の光りを探すことが
唯一の戦いである人々に
申し出るその時に

その時 人には愛だけしかない
細い径(みち)を示し
運命を変えようとするために
その十字路ごとにあって

その時 人には愛だけしかない
銃と話すためには
そして歌しかない
(戦争を鼓舞する)太鼓を服従させるためには

さあ 愛することの力のほか
なにも持たず
わたしたちは両手に得るのだ
友よ 世界のすべてを

翻訳や三角関係での別れなど「行かないで」のページは、ここをクリック

「気」を発振する不思議な翡翠マグ と I love youの日(8月31日) の
青雲舎(株)が日本語への置き換えに挑戦しています。
それは歌が意味する世界を可能な限り正確に理解するための試みです。
無断転載はご容赦ください。リンクはフリーです。

フレンチ・ポップス 名曲30選 のページはこの行をクリック

連続テロ事件の後、パリ市民らは
「Je suis Paris わたしはパリ・パリを支持する」を合言葉として
自宅を一時避難所に開放して助け合うと共に、翌朝、事件現場に集まりました。
ジョン・レノンの「イマジン」(翻訳は紹介済み)をピアノ演奏し
このシャンソン Quand on n’a que l’amour 愛しかない時 を
歌って犠牲者に捧げました。

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    舎人独言には
    ★エロスに変容するバラの寓意
    ★ノートルダム大聖堂の聖なる秘数
    ★オパキャマラドの風景
    ★映画「華麗なる賭け」チェスシーンのセクシーの秘密
    ★名盤「クリムゾン・キングの宮殿」の実在のモデル発見
    ★映画「男と女」サンバ・サラヴァの謎

    といった解読シリーズがあります。

以下は、なぜ、テロリストの仲間に入りたがってしまうのか
その理由を考えてみました。偉そうで、すみません。
一言で言えば、他人に操縦される人生なんて、つまらないってこと。
自分が生まれたことはマイナス。自分を生んでくれた親の人生も
マイナス・・・。やさしく、他人のために生きられたらプラスなんだけど。

Patricia Kaas パトリシア・カース

孤独。ひとりってこと、つらいね。
誰かが一緒にいてくれたらって、願ったりするよね。
そんなことに感謝する歌を歌ったりして共感もできるよ。
でも、そこにつけこまれるんだよ。
誰か、洗脳できるヤツ、いないかな?って探してるヤツに。

フェイスブックやツイッターで
言葉巧みに近づいて、君は本当はいいヤツだ、自信を持った
ほうがいい。仲間になれるヤツだ、君は信頼できるヤツだ
君ならできるって・・・。そうやって自信を取り戻させてやって
最後は知られないように、心を思い通りに操作しようとする。
自分に合わせて(勧誘目的だもんね)話してくれるから、そりゃ
気分がいいよ、もちろん中には勧誘じゃなくて、本気で
そう思ってくれる人もいるけど。権力や武器や仲間や恋が、
勧誘に応じると叶うよって約束、魅力だよね。
でも、そんなの、簡単に信じるって、どうかな?

たとえば韓国の大統領を銃で狙った在日朝鮮人の若者、文世光。
事件は1974年8月15日に起きました。大統領夫人を
殺害し、合唱団の17歳の女子学生も巻き添えで亡くなりました。
ウィキペディアによると、大阪の朝鮮総連によって指令を受けたようです。
「私が愚かでした。朝鮮総連に騙されて、大きな過ちを犯した」と
洗脳を受けた組織に恨みを残して死刑台にのぼったとされます。
で、本当に仕組んだ張本人は安全なあっち側で赤い舌を出してニンマリしてる。

当然だけど、洗脳しようとした組織が一番に悪い。でも
洗脳されてしまう自分も悪い。つけこまれた自分の責任です。
とんでもないところまで行き着いて、ようやく目が覚めても遅い。
自らの命で償うしかない愚行に足を踏み入れた自らを責めるしか
ない・・・。つけこまれてしまった自分を。

セリーヌ・ディオン

2年も仕事がないと社会から完全に排斥されてるみたいで、不安だし、
何に対してだかわからないけど、腹が立ってすごく怒れる。
正社員じゃなくて差別されていても同じだね。
そうだけど、生きるって元々、理不尽なんだけどよ。多かれ少なかれ。
だから、そんな理不尽への抵抗力を身につけなくっちゃ。
理不尽に、無意味に殺害されてしまった人は、抵抗力なんて今さらで
そうやって努力をできるなら、まだ。ありがたい。
なんとか生きているなら、生きる目的がないような日常だけど、
そんなつまんない毎日に耐える力を少しずつ蓄えていったらいい。

どこにも所属できないって、日本人にはつらい。社会からはぐれちゃった気分で
本当にやさぐれちゃいそう。なにかをつかんで安心していたいんだけど、
それもなくて、もう普通にお日様が当たっただけで発火して爆発しかねない。
こんな時、うまく持ちかけられたら、すぐ右へも左へも行っちゃいそうな
むなしさ。この宙ぶらりん、この中途半端に置かれた気持ちは、安定
なんかするわけないから極端にはしりがちで、それでSNSで極端なことを
書いたり、話を盛ったり。それでみんなの関心を惹きつけたら、孤独じゃ
ないと一息つける気分だけど・・・。もちろん、一息つけなくて過激主義者
になっちゃうこともあるかもしれない。その入り口までいっちゃっているのかも。

話を盛るのに慣れちゃうと、ちょっとヤバい。
それで人気者になったって、本当の自分はそうじゃないって
自分は知っているもの。他人はだませても、自分はだませない。
自分からは逃げられない。本当の自分の分でない人気を得ても
どうやってキープしたらいいのか、できなくなったら、やっぱり
孤独になっちゃうって、不安になったり、焦りが出てきちゃったり。

だから話を盛らないほうがいいんだよ。すくなくとも、ニセの人気に
おびえなくてすむから。他人にも、それから自分にもうそをつかず、誠実に
していたら、すくなくとも自分のありのままだしね。一部の特別な人みたい
な人気者にならなくたって、かえって自分の分の幸せの割り当てだって納得
しやすくなるよ。つまり自分の居場所がみつかりやすくなるんだ。
そしたら、自分に見合った友だちがみつかりやすくなるはず。
イコール、自分に見合った幸せが手に入りやすくなるはずだよ。
話を盛らずに、ありのままの自分に、つまり自分の原点に価値を見つける
ようになると、自分の道をみつける第一歩になると思うよ。
そして、そんな自分を見ていてくれる人が、きっといるよ。

Dalida ダリダ

そうやって気づくところから、新しい何かが始まる。
そんな自分を、誰かが気づき、認めてくれる。
誰もいないと思ったって、きっといる。だって向こうも
誰かに気づいてほしいなって思っているんだから。
ずるい大人に騙されて、テロに奔る仲間に入れられちゃう前に
自分がまず落ち着ける人間になって、落ち着ける仲間を見つけるほうが
ずっといいよ。

ISで人質になった人が書いていたけど、その若い人たちって
一人一人はみな非常に子供っぽく幼稚だったそうなんだって。
世界は理不尽で満ちているのに、その世界観は
「全世界のムスリムVSそれ以外の人々(十字軍)」という単純構造。
でも理不尽に苦しんだ人は、わかりやすいその単純構造に藁をもつかむっ
てやつでさ。彼らなりに理性的な判断だと思っているから、100%も
200パーセントも信じきっちゃっう。単純な構図だけに、スッパリ
世界がクリアに見えているんだろうね。その世界観は強いよ。
すごく世界が見えてる気分だから、簡単に正しそうな理屈をつけることがで
きちゃう。なんせ、たとえどんなことが起こっても、それはアラーの祝福
ということにできるんだから。聖戦を遂行しているという彼らの主張は、
彼らなりに正しいと思っているわけで。

他人を殺害しても、それは神の意思。自分たちは神の手足となって働く
正義のしもべ。神は偉大だから、わたしたちはこんなにも喜んで聖戦を
遂行するんだ。そのための苦労は喜びなんだ。なんて充実した人生なんだ。
目的もなく、つまらない毎日を繰り返していた時とは、全然違うんだ。
こんなに充実したときは今まで、絶対になかったよ。今は幸せだよ。
こんなに幸せだから間違ってるわけないよね。やっぱり神は偉大だ。

人を殺してはいけない、と言われたけど、殺してもいいって
神が言うならっ許されることなんだ。だって、それが神の命令だから。
自分はもう以前の自分じゃない.どこにも所属できない心細さはもう
自分のものじゃない。神に選ばれたしもべとして、自分に誇りを持っている。

それって凄くパワフルで、自分が絶対的な存在になったみたいに
感じるのでしょう。顔も知らない市民を殺しても、彼らは真実の神が
求める真実ために死ぬのだから幸せだし、有意義だくらいに思っているかも。
そんなに絶対的存在になったことって自分の人生で初めてだから、興奮とエク
スタシーの中にいるかもしれないね。だからカゲキって魅力なんだ。
スパッと、わかりやすいし。
だけど、ひとつ呼吸を置いて、深呼吸
して本来の自分の中のやさしさを見つめなおせたらいいね。
自分は、そんなに決め付けられる人間だったのかって。
自分は、どちらかと言うと、決め付けられる側にずっといて
それで傷ついてきたんじゃないかって。

考え方や感じ方が、自分と違ったっていいんだ。
他人は他人だから。人殺しを自分のために「せよ」と命じる神って
どうなんだろう? まして殺害する相手も同じ神を信じてるのに。
そんな神様なんていらない、と思うよね。

Celine Dion セリーヌ・ディオンが American Music Awards で
犠牲者に捧げた Hommage aux victimes des attentats de Paris
“Hymne à l’Amour 愛の讃歌。
もっと高音が出るはずと思うけれど、ラストの1行が心に響きます。
神は 愛し合う者を再び結びあわすのです

生意気だ。アイツだけは認められないっていうのは
きっと、自分が生意気だからそう感じるんだよ。
自分がちょっとした神みたいになっちゃってるんだろうね。
だけど自分は普通の人間じゃん。神みたいな人間じゃないよ.
他人は他人。相手のそのまま認められる、少なくともスルーできる
心のやさしさを持っていよう。
ゆとりを持とう。そしたら、たとえば、いじめなんて気持ちも言葉も
思いつかないかもしれない。
他人は他人と認めることは、自分は自分ということなんだ。
自分は自分といいたいなら、他人は他人と認めることなんだ。

どうやって生きたらいいか、わかんないなら、自分の好きな人の物まね
をしてみたら? 雰囲気を心に描いて、そんな風に振舞ってみる。
その人の笑い方や話し方を真似してみる。自分を表現しているわけじゃない
けど、ま、ロケットで行ったら、一番最初に火がつく第一段階を
自分方式じゃなくて、好きな人方式でやってみるといいよ。
どうやったらいいかわからない。ってところが解決できるから。
どっちみち自分はわけわかんないんだから、ロールプレイングゲームでも
ちょっとやってみたらいいじゃん。

人間関係が怖いなら、昔からいい本がある。名前がちょっとおかしいけど
菜根譚(さいこんたん)という本で、実はエラい人たちが、すごい地位に
なったのに、いままでの自分の常識や判断じゃ間に合わなくなって困った
時に、これを読んだんだ。どうやったらうまくつきあえるかの参考にして
いたっていうスゴい虎の巻だよ。
料理本みたいな名前だけど、人間関係を上手に料理する本なのかもしれない。
漢字が多いから、まず、マンガで読んでみたらいい。
100人の友だちに話をしてみるより、きっとたくさんのことが教えてもら
えるよ。まずは人まね、次に菜根譚で1年もたったら、きっと今の自分とは
変わってる。

1年もたったら、何が変わるかって? モノの見方が1つだけで単純だったのが
もうちょっと増えて、深くなっていたりするよ。自分の目が複眼になったって
いうのかな。見方がシンプルな人は、その分、強いけど、どうしても単純で
騙されやすいし、思い込みをしやすいわけよ。気づいてるだろうけど、
人生、それだけじゃ割り切れないものだからさ。

そうすると、自分はこれまでベストの道ばかりを選んでたけど、
結果はそうでもないって、わかるかもしれない。
実は二番目のベストくらいがちょうどいいってことが多いようなんだ。
なぜって、最高のベストって、自分のわがままがいっぱい入っていたかも
しれないから。それで、自然に他人を傷つけていたりするかもしれないから。
そこまでわかったら、もう簡単に変な勧誘とかリクルートをうたがう力が
きっと生まれてる。なんにも判断できずに信じ込みやすかっただけの自分から
きっと変わってきている。

リクルートされて、それとも勝手に憧れてテロリストになった人たちも
実は被害者だよね。あの文世光とおんなじだ。かわいそうに文思えてな
らない。だって、他人の意思に染められて
自分の人生を生きることができない人たちだから。

ブレルの最後のアルバムの歌。名曲 ジョジョ とともに
彼が最後に言い置いたシャンソン。
Voir un ami pleurer
友が泣くのを見ることは です。

それぞれのヴァースの最後はこう締めくくられます。
しかし しかし 目の当たりにすることは 友が泣くのを!

エレンleiris antoine

テロで妻をうしなったフランス人映画ジャーナリストが事件から約3日後、
「君たちはわたしの憎しみを持つ権利はない」
“Vous n’aurez pas ma haine”とのタイトルで、テロリストらへの
メッセージをフェイスブックに掲載しました。
(日本では最初、朝日DESITALが関連記事を掲載、他のメディアは日本の
本社が指示して出稿させたのかな?写真はホ-ムページorブログから転載)

このジャーナリストは Antoine Leiris アントワーヌ・レリスさん。
妻でメーキャップアーティストの Hélène Muyal-Leiris(Elen Mujal-Leiris)
エレーヌ・レリスさんはロックコンサートが開かれていた
ル・バタクラン劇場で遭難し、落命した。
調べたところ、Le Bataclanはセーヌ川左岸11区(パリ中心部)にあり、オッ
フェンバッのオペレッタにちなんだ命名。約150年の歴史があり、フランスの
歴史的建築物として登録されている。89人が亡くなった。

L’Obs や日本のネットニュースなどによると、フォルクスワーゲン・ポロが
バタクランの前に駐車したのは午後9時40分。顔をさらした3人の男がバタクラン
に向かい、夜間警備員を殺害して劇場へ進入した。「シリアのせいでここにいる。
これは始まりに過ぎず、今、始まったばかりだと説明し、彼らはわたしに同意するか
と訊ねた」「みんな逃げようとしたが、彼らが『動くな。動くと殺す』『お前たちに起きたのは、
お前たちの過ちのためだ。われわれはシリアの兄弟の敵を取る』『シリアを爆撃した
んだ、お前たちは。わかるだろう』と言っていた」

現場に居合わせたある記者は「10分から15分間、続いた。暴力とパニックだった。
彼らが少なくとも3回、銃を再装填する時間があったと話し、その間にステージに
上り、重傷の女性を担いで逃げることに成功したという。
ほかにも「数人が武装してコンサートに来た。2,3人はマスクをしていなかった。
カラシニコフと思われる銃で闇雲に群衆を銃撃した」「最初は(会場の後部にある)
バーに立っていた人たちを銃撃した」「伏せた人たちにも銃弾を浴びせていた」
「うめいている人に。黙って。生きてと言った。動くと、銃撃されたから」
「弾を入れなおす時間で、ステージに上って非常口から逃げた」「警備員が、
こっちへと非常口へ誘導した」「逃げるには人の上に乗るしかなかった」
「犯人たちはとても若かった」などの証言がある。

アントワーヌさんのメッセージは朝日デジタルによると、同19日、
20万回以上が共有され、「あなたの言葉は武力よりも強い」などの
メッセージが寄せられている。

Antoine Leiris : les terroristes n’auront “pas ma haine”
http://www.franceinfo.fr/actu/faits-divers/article/antoine-leiris-les-terroristes-n-auront-pas-ce-qu-ils-cherchent-se-tiendra-debout-745965

16日、バクタラン前で1分間の黙祷を捧げる市民ら(下)
16日、バクタラン前で黙祷を捧げる市民

16日(現地時間)にフェイスブックにアップされたメッセージの全文です。
“Vous n’aurez pas ma haine” 「君たちが私の憎しみを持つ権利はない」
(フランス語の原文は一番下に入れておきます)

金曜日の夜、君たちは特別な存在の命を奪った。
わたしの人生の愛であり、息子の母だ。しかし君たちには、わたしの
憎しみを持つ権利はない。君たちが誰であるか、わたしは知らないし、
知りたくもない。君たちは死せる魂なのだ。君たちがそのために無差別に
殺戮(さつりく)を犯したこの神がもし、わたしたちを似せて創ったのなら、
妻の身体の中の弾丸のひとつひとつは、その(神の)心の傷であるのだろう。
(注:キリスト教もイスラム教も同じ神を信仰しています。ユダヤ教も。
死せる魂 Âmes mortes は、ゴーゴリの小説を念頭に置いているようです。
ネット上では、その指摘がないようですが。
ウィキぺディアの 死せる魂 はこの行をクリック

ノン(ノー)だ。わたしは、君たちを憎むという贈り物をしたりはしない。
君たちがうまいこと求め、(わたしが)たとえ怒りによる憎しみで応えるとしても
それは君たちを君たちたらしめている同じ無知に屈することだろう。
君たちはわたしが恐れることを望んだ。隣人を疑いの目で見つめることを、
安全のためにわたしの自由を犠牲にすることを。(君たちの)負けだ。
プレーヤーはいまだに、同じようようにプレーしている。

今朝、見ることになった。いくつかの夜と昼を待った末に遂に。彼女は金曜日の夕
出かけたのと同じように、やはり美しかった。12年以上も前、わたしが狂おしいほ
どに恋に落ちたときと同じように、やはり美しかった。もちろん、わたしは悲しみ
で呆然としている。この小さな勝利を君たちに認める。しかしわずかな間のことだ。
わたしは知っている。彼女が毎日、わたしたちと共にあることを。君たちが決して
アクセスすることがない自由な魂の天国で、わたしたちが出会うことを。

わたしたちは二人だ。息子とわたしだ。だが世界中のあらゆる軍隊よりも強い。
そのうえ、君たちに差し上げる時間はもうこれ以上はない。わたしは昼寝から
目覚めたメルヴィルと合流しなければいけないのだ。彼はようやく17か月だ。
毎日のようにすこし食べるだろうし、それから毎日のようにわたしたちは遊ぶ
つもりだ。この小さな男の子が、生涯にわたって幸せで自由であることによって
君たちを恥じ入らせるだろう。なぜなら、ノンなのだから。
君たちは、彼の憎しみにも権利がないのだ。

持つ という言葉は フランス語 avoir でも 
英語の have でも、権利のニュアンスを感じます。
have は head 頭 と同じ語源で、つまり、家畜の
羊の頭を数えて所有する財産を把握していました。
誰にも文句を言われない、当然の権利としての所有です。
つまり彼の文章の根底に権利意識が横たわっているわけです。
翻訳にあたって、「権利」という言葉を補助線として入れてやると、
アントワーヌさんのテロリストらへの気持ちが、より明確に
理解できる気がします。

死せる魂 といった表現とか、くだけているけれど敢えて丁寧な物言いをして
いるのは、テロリストと同等のレベルに堕ちることを避けているかのようです。
激したりせず、上品に振る舞っているから、はっきりとした言葉には
していないけれど、憎しみならぬ、心に秘めた 彼らへの 侮蔑 を感じます。
憎しみとはある種、同等のレベルの者に対する感情です。しかし、そんな
上等なものに、君たちは値しない。君たちを人間として扱わない・・・。
テロリストらへ与えられたのは、憎しみではなく、侮蔑ではないでしょうか?

「生涯にわたって」という表現が出てきました。
テレビでよく見かけるのですが、 わたって を、渡って と
間違った漢字で表していることがとても多くなりました。ざっくり言って
渡る は空間を わたる 場合です。時間に関係して わたる なら
亘る が正しいのです。天と地の間を太陽が巡っているという
素敵な意味ですね。テレビ業界は漢字なんか使わなければいいのに。

アントワーヌさんはインタビューを受けて次のように答えています。
“J’ai l’impression que c’est la meilleure réponse à donner : ils n’auront pas ce qu’ils cherchent. Je continuerai à aimer la musique et à sortir” dit-il. Avant d’ajouter : “Je continuerai à vivre parce que je ne veux pas que mon fils grandisse dans la haine, la violence
「ベストな反応はこういうものといった印象を持っている。彼らは求めたものを受け取ることはない。わたしはこれからも音楽が好きで、外出を続けるだろう。暮らしを続けていくのは、息子に憎しみ、暴力そして憤りの中で成長してほしくないからだ」

“De toute façon, une grande partie de moi est partie avec Hélène ce jour-là, ce qui reste de moi est pour Melvil. Pour lui, je suis obligé d’oublier la haine, le ressentiment et la colère. S’il grandit là-dedans, il deviendra exactement ce que eux sont devenus : des gens aveugles, violents, qui préfèrent les raccourcis aux chemins plus complexes de la réflexion, de la raison, de la culture..”
「とにかく、わたしの大きな部分があの日、エレーヌとともに去って行った。わたしの中で残っているものはメルヴィルのためだ。彼のために、わたしは憎しみや暴力、憤りといったものを忘れる義務がある。もしこの国でそれが大きくなったら彼ら(テロリスト)がなったものに、そのままなってしまうことだろう。つまり盲目的で暴力的な人間たちだ。熟慮、道理、文化が複雑に絡み合った在り方を省略したがる人たちだ」

英語で歌われたブレル作品の中で、
舎人独言で日本語訳して紹介しているパフォーマンス。

ロッド・マッケン   ジェフ

スコット・ウォーカー  いとしのマチルダ

Vous n’aurez pas ma haine

Vendredi soir vous avez volé la vie d’un être d’exception, l’amour de ma vie, la mère de mon fils mais vous n’aurez pas ma haine. Je ne sais pas qui vous êtes et je ne veux pas le savoir, vous êtes des âmes mortes. Si ce Dieu pour lequel vous tuez aveuglément nous a fait à son image, chaque balle dans le corps de ma femme aura été une blessure dans son coeur.

Alors non je ne vous ferai pas ce cadeau de vous haïr. Vous l’avez bien cherché pourtant mais répondre à la haine par la colère ce serait céder à la même ignorance qui a fait de vous ce que vous êtes. Vous voulez que j’ai peur, que je regarde mes concitoyens avec un oeil méfiant, que je sacrifie ma liberté pour la sécurité. Perdu. Même joueur joue encore.

Je l’ai vue ce matin. Enfin, après des nuits et des jours d’attente. Elle était aussi belle que lorsqu’elle est partie ce vendredi soir, aussi belle que lorsque j’en suis tombé éperdument amoureux il y a plus de 12 ans. Bien sûr je suis dévasté par le chagrin, je vous concède cette petite victoire, mais elle sera de courte durée. Je sais qu’elle nous accompagnera chaque jour et que nous nous retrouverons dans ce paradis des âmes libres auquel vous n’aurez jamais accès.

Nous sommes deux, mon fils et moi, mais nous sommes plus fort que toutes les armées du monde. Je n’ai d’ailleurs pas plus de temps à vous consacrer, je dois rejoindre Melvil qui se réveille de sa sieste. Il a 17 mois à peine, il va manger son goûter comme tous les jours, puis nous allons jouer comme tous les jours et toute sa vie ce petit garçon vous fera l’affront d’être heureux et libre. Car non, vous n’aurez pas sa haine non plus.